2006年10月30日月曜日

オリーブ収穫後 フラントイオ(搾油場)にて

一日オリーブ収穫が終わったら、まだ夜の作業が。「ひぇーもうくたびれたよ〜」とぼやいているのは私だけ。何十年もやっているマンマはさすがに体力が違う。実についた葉を取り除いたり、土が混じってないか入念に
チェックしている。2時間葉っぱを取り除く機械にかけて、手作業で実ひとつひとつチェックしないといけない。
で、チェックが終わったら即、車に積んでフラントイオ(搾油場)へ。私もフラントイオを見たいので、ついて行った。実を採ったら、24時間以内すぐ搾油しないと、オリーブの実は醗酵しはじめる。醗酵はワインならいいが、オイルはいただけない。
(この醗酵はワインと同じ成分、ポリフェノールがあるから)
早く搾油するのが、おいしさの秘訣だそうだ。昔はそのこともあまり知らず、長くおいてまとめて絞る農家もいたとか。搾油場はこの時期夜中まで開いてるので、山の上にある搾油場へゴー!すでに予約は入れてある。搾油場は、最新機械導入のコンテニュー式。これだと、搾油中の温度管理や酸化防止すべて制御されていて、ベストコンディションのオイルが絞られるように設計されている。これは、専門家のアドバイスを受けて、旧伝統式搾油場は使わないようにした為だ。やはりコンテニュー式のほうが、機械制御が精密でいいとのアドバイスだ。幸い、この搾油場のオーナーは、マンマの親戚にあたる人で(でた〜、また親戚のコネクション!)予約は優先してくれるからいい。
搾油場で3時間、ひまなので、うだうだおしゃべりをして待つ。この機械は騒音がすごいけれど、山の中なので、誰にも迷惑にならない。夜も深まりだんだん冷えてきた。やっと遠心分離機が止まって搾油終了。搾油料は、実100キロあたり20ユーロ。315キロの実でオイル38リットルだった。実のオイルの含有量としてはまあまあらしい。家に帰ったら、夜1時半。明日もオリーブ作業が待っている。ベットの中に入って目を閉じても、オリーブの実が落ちてくるような錯覚に襲われる。でもくたびれていたのだろう、すぐ爆睡。
翌朝また8時から作業を始める。こんな感じで、大変くたびれる1週間ですが、まあ1週間で終わるからね。
全身フルエクセサイズでいい運動に。誰か経験したい人はいつでもいらっしゃい!
搾油場から出来上がったオイルを使って暖炉であぶったパンにつけて食べてみた。絞りたてのオイルのテイスティングはこの季節ならではのイタリア人の楽しみのひとつだ。